#1 How can we get his “Amazing” tone? part1 ”Hardware side”

Charコピーをする人たちには永遠の命題,音作り。機材,奏法,双方(笑)…サイト開設以来,何度となく繰り返してきたこの話題。今回の全面改訂にあたり,さすがに16年前の文では恥ずかしいと思い,新たにわかったことなども入れながら書いてみたいと思います。ただ,1回で書くにはちょっと長いので分けて書きますね。まずは「ハードウエア」編。

Charさんが「俺と同じ機材にしたって同じ音は出ないから無理しないほうがいいよ」と言う通りで。あの感じは本当に難しい。もともとこのサイトはある程度同じ機材を使うとどこまで似るのか?というところからスタートしたんですが,まあはっきり言っていろんなことがわかってくるわけですね(^^)そりゃ似ないだろうなっていう(苦笑)しかしそれでは終わっちゃうので行けるところまで。

40年ほどのキャリアで,弾いて来たギターはずいぶん変わりましたが,この20年くらいは主にストラトがメインでした。トレードマーク的存在のムスタングとストラト。ほかにもいろいろあるけれど,まあこれがベース。

ファンの間でも,自分がもっとも心打たれた時代の音が強く焼きついている。例えば「アイドル期のコンペティションバーガンディ」,「Free SpiritのFUCK YOUムスタング」,「5人バンドの時のムスタング」「8181のCharII」,「月星の太い音とGP-8」,「ピリオド武道館と翌日の時の音(これは僕…あれは今思い返してもいい音だったなあ)」「サイケデリックスのCMD」,「パンダ」,「シグニチャー」…みなさんもお気に入りの時期とそのときの音があるのではないでしょうか。それぞれの時代の音がCharさんのシルエットと重なって(そしてここが大事)印象をより強烈なものにしている。

音のニュアンスの違う(もともとクセが強いうえにセッティングによって同じ個体でもかなりニュアンスの違う音色になる)ギターを使ってきたCharさんですが,基本的にどれを弾いてもなんとなくCharの音っていう感じになっている。「ひづんでいるのにクリア」という音作りはCharさんのタッチとギターの音色との絶妙なバランスから生まれているものですが,ここを考えた時に「シングルコイル系」のギターが選ばれるのだろうと思います。実際のところアマチュア時代はハムバッカー搭載のSGタイプだし,ご本人はどこまで意識しているんだかわかりませんけどね。それを証明してくれたのが20世紀終わりごろに大阪のライヴハウスで行われた「ヴィンテージギターのゆうべ」というイベント。石やん,よっちゃんと一緒にこれでもかってくらいのヴィンテージを弾きまくってくれましたが,そのときは59年のレスポールでも335でもほぼ同じ音になってました(^^)

上でも書いた通り,サイト開設時は同じ機材を買い求めることにフォーカスしていました。かつては3ヶ月目のマジックってのがあってですね。Charさんが何かを使って3ヵ月後に突然値上がりするんです(笑)。「ファンがライヴで見る」→「楽器店に問い合わせる」→「楽器店が探し始める」→「店頭に出る」→「雑誌に広告が出る」←ここがだいたい3ヵ月後くらい。で,「問い合わせ殺到」→「もう売れた」→「次回予約」→「値上がりして再入荷」みたいな。そんなこんなで苦労して手に入れて。あげく同じ機材でと思って弾いてもああはならない(泣)。まあたいへん。

ともあれ,ギターの選択は,「シングルコイルピックアップのギター」「ヴィブラート(トレモロ)アームつき」。弦の太さは009で始まる「エクストラライトゲージ」。アコギなら010。あまり太さにはこだわってはなさそうなんだけど,「細い弦のほうがタッチでニュアンスを出しやすい」というのが狙いだろうと思います。「フレット数は22フレット」。Smokyをはじめとして初期の曲をやるには22フレットないとコピーできない。けっこう1弦22フレット,というのが出てくるんですよね。バーガンディ,パンダなどのフェンダーストラトは21フレット仕様です。ジェフベックストラト,ムスタング,GRU全部,レスポール,もちろんCharモデル…すべて22フレット仕様です。まあ大体CharファンはSmokyありきでやってる方がほとんどだと思うので,出来ないんじゃ残念ですもんね。なかには21フレットのストラトでSmokyの22フレットのところのフレーズを1音半チョーキングで弾いちゃう凄腕の人も知ってますけど(^^)

ギターのセッティングの鉄則は「ブリッジをフローティングにする」ことが必須項目になりました。1999年のChanceツアーからこうなりました。最初にセッティングが変わったのはGRUの20周年モデル。フローティングにするとトーンそのものがずいぶん変わってしまうんですよね。共鳴しやすいのでフィードバックもよくするし。一時期はアームアップしない設定だったムスタングも現在はフローティングです。

アンプはこれまたアマチュア泣かせ(笑)。基本的にハイワットにしろマッチレスにしろ,「人が持ってないやつ」を狙ってる(笑)。世界の定番ローランドJCでさえ、ディスコンのJC-160。ハイワットは太くてクリア。マッチレスは直線的でクリア。キャリアの前半20年はハイワットでしたが,ブギー(これは唯一カラーがかなり違ったと思う),GP-8/Peavey(ブッチャーはマーシャルのLeadコピー?)期をはさんで1993年にマッチレスに変えてからすでに20年以上。この間にも「次はこれなんじゃないか」っていうのがずいぶんありましたけどね。実際クリーンで太い音が出るものならいいのではないかと。音作りは「フルテンから下げていく」ってのを聞いたことがありますが…でかい音で弾きなれないとコントロールできないなと。アンプはあくまででかく。手元で調整。

もともと歪まないアンプを使っていたせいか,マスターとゲインの調整というところは「アンププラスなにか」でやっている。ということはコンパクトエフェクターでもやろうと思えば似た音は決して作れなくはないと思うんですが。ただ,圧倒的に変な(失礼)ものを間に挟んでいるので真似するのが大変です(笑)。初期の頃はマクソンのラック式ディレイ,AD-230(アイドル期~Aliveの頃まで),AD-150(JLC期)が大きい位置を占めますね。このディレイにはやられた。なんでこれなんだ?と思ってたら…これじゃなきゃ出来ない音だった。このディレイにはインプットとアウトプットふたつのボリュームがあって,これを上げていくと歪むんです。要するにオーバーロードする。AD-150はそれを防ぐためにPAD(ゲイン)スイッチを作って切り替えられるようにしているのを逆手にとって歪ませている。

90年代半ば以降は真空管式テープエコー,コピーキャットの存在が大きいですね。ヴァンヘイレンのエコープレックスやらリッチーブラックモアのAIWAやらチューブプリとしてのエコーマシンがこれほどまでにフォーカスされる時代が来ようとは。コピーキャットを通すと低音が締まって太い音になるんですが,もともとそれを狙っているわけではないので非常に効果が微妙なんですね。明らかに違う音なんだけど、わざわざエフェクターにするほどではない。それがいまやあれもこれも。たくさんのシミュレートものが出てくる時代になりました。

エフェクターは,まず「ワウ」。「ワウワウさえあればあとは何でもいい」…Charコピーの必需品です。現在,CharさんはCry Baby Reissueを使っています。

ODは昔から歪みではなくブーストという感じの使い方ですよね。マクソンの時代からケンタウルス,そしてまたマクソンへ。ケンタウルス期はあまりひずみの強くないセッティングにしていましたが(フルにすればケンタウルスもけっこう歪む),HIZMAXになってからは割と歪ませている気がします。ムスタングのときはけっこうこまめに踏み変えてますけど,ストラトのときはギターのボリュームだけでやって,ロングトーンの出るソロのときなどにだけ踏んだりとかしてますよね。基本が太い音なんでできることなんでしょう。「中域の感じをどうコントロールするか」が似るか似ないかのポイントだと思っています。本当に難しい。

そしてモジュレーション系。まずはJCのコーラス。「あれがムスタングの悪いところを消してくれる」ということで。そこからのCE-1ですね。一時期は自身のプロデュースモデル,マクソンCS-550でした。25周年ごろからCE-1に逆戻り。MXRのステレオコーラスやヤマハを使っていた時期も。コーラスはお気に入りなんでしょうね。JL&C期はなんといってもフェイザー。MXRのPhase100。2010年代に入ってから,アコギに使い始めてエレクトリックセットでも復活。PINK CLOUDのPeriod,そしてPsychedelixのStandあたりから使い始めたのがオクターバー。原音の1オクターブ下の音を足すというものですが,ボスのオクターバーは2オクターブ下も出るのに,こっちのつまみは0です。一時期はやたらと踏んでいたけれど,最近はRainbow Shoesのときくらいしか踏んでないですね。ジェフベック技を多用するようになったSacred Hillsアルバム以降はまたよく踏むようになりました。ここ数年はつないではいるけれどあまり踏んでないのでは?

番外編的にお気に入りらしいのがオートワウ。GP-8期にはよく使っていましたが,アナログに戻してからもミュートロン(澤田さんのらしい)を使ったりしていました(^^)

以上がエレキギター。アク―スティックは,ヤマハからオベーション,そしていろいろ使った後,再びヤマハへ。アコギに関しては「はっきりくっきりした音」が好みなのではないかと。使われているものはエボニー指板だったり,ハカランダサイドバックだったり,硬質な音がするものを使っているCharさんです。現在はLR BaggsのM-1 Activeピックアップを搭載し,アンプとDIダブルで出力しているようですね。

ハード面をざっと書くだけでこれだけ。40年のキャリア。これからもう一度検証してみたいと思います。

コメント

  1. 武村 康 より:

    リニューアルおめでとうございます!今後も楽しみに拝見させてください。
    以前の機材のレポートはもう見られないのですか?

    • charley より:

      ありがとうございます!以前の記事はそのまま移行しようと思っていたのですが、さすがに15年も経つと内容も文章も古かったり偏っていたりでちょっと恥ずかしくなって(笑)、作り直して出していきます。今後ともよろしくお願いします!掲示板に比べて視線を移さずにやり取りできるのはこの形式のいい点だと思うのでぜひいろいろ教えてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>