#13 1976+40ツアー後半戦。

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Introduction

Charさんの今年前半のツアーが終了しました。僕は5月の頭に参加したのが最後なので、5月のライヴの話をするのもどうかという感じですが、まあ、見てない人がいるとなあとか思って躊躇してました。大人になったでしょ(笑)昔は早いのがとりえと思ってましたからね。最終日の2日間はマキさんが出たり、佐橋さんが来たりスペシャルメニューだったみたいですね。当たり前か。やっぱ東京はいいなあ。いやいや来てくれただけで十分というべきですね。

ひとりのアーティストを、ひとつのツアーで複数回見るというのは、関東近県のひとならよくあることかもしれませんね。そもそもチャンスがあるもんね。交通事情も含めて。

九州事情。

僕自身、Charさんを見に行くようになってからは、最初は「どこで見るか」でした。見始めた頃は「Charが大分に来る」なんて夢の夢(アイドル時代に1回きり)。福岡にもあんまり来なかったし(当時は東名阪というのが多かった)、ならこっちから行くか、みたいな感じでした。東京だったり大阪だったり(神戸含む)出かけて行って。90年代前半まではそんな感じだった。

今もそうかどうかはわかりませんが、90年代当時は、「関門橋渡ると音楽圏(音楽の趣味嗜好)が違う」と言われていて。それは別にロックに限ったことではなく、J-POP…昔はそんな言い方してないな。ニューミュージックだ、それでも同じだったんですよ。大学の学園祭仕切ってた友人が「いやーすっげえ苦労して(当時大ブレイクしていたアーティスト)呼んだのにチケット売れなくて苦労したわ…」なんて話も聞いて。僕もブレインマッサージツアーで福岡市民会館でピンククラウド見た時にお客さんの少なさに愕然としたものです。Charさん自ら「もっと友達連れてこい」って言って終わったという^^;

その後90年代の後半になって。500~1000人キャパの大きなライヴハウスの時代が来てからは福岡でも同じ感じで見れるようになりました。盛り上がりが違いますもん。Viewsic…今のM-ONですか?で博多から中継されたりね。

そんな感じでどこも同じような感じで見れるようになって。20世紀の終わりくらいからワンツアーに複数回見に行くようになりました。でもまあ2回。コアなみなさんからすればかわいいもんです^^。理由は複数回行くひとと友達になったからですね(笑)なんだ行ってもいいんだ、みたいなね。

マニア事情(笑)。

もともと僕がCharさん好きなのはライヴが圧倒的に素敵だから。ライヴ見て「うわーこの曲コピーしよう」となることの方が圧倒的に多い。このことは見始めた頃からそう思っていましたが、やっぱり先日確信を持ちました。要するに上手い人はいっぱいいるんです。身近にもプロにも。でも、それがたとえレコードそのまんまに再現していたとして、その演奏を間近で目の当たりにしてもコピーしたくなるとは限らない。やっぱりそれは大きなポイントだと思います。もちろん人それぞれ好みがあるから、僕の場合はそれがたまたまCharさんだったということで。まあCharさんの場合例外はそんなにいないと思いますけどね。

Charさんの場合、特に大きいのは「複数重ねてあるギターをどうやって一本で再現するか」というところ。普通の人は単純にギタリストを増やしちゃう。2本重ねてればサイドギターを入れちゃう⇒解決。聴き始めた当初はそういう頭で聴いてるから別にレコード聞いても驚きはしないけど、ライヴ見てひっくり返る繰り返し。「はあ~そうやるのかあ」って感じで家に帰って延々練習するという(笑)途中から「これどうやって一本でやるんだろう」という耳で聴き始める。最初に驚いたのはHead SongだったかHALFRAINだったか。「一本でやっちゃうか!!」みたいな。だからコードの押さえ方とかもう楽譜とか見ても全く参考にならない。ライヴで見ないと。余談ですけど笑っちゃうのはCharさん本人が最近では昔の曲をやるにあたり、自分の演奏をコピーしている感じがあるところですね。もちろんこないだのロバートと同じでCharさん自身がオリジナルなわけだから、バリエーションが増えちゃってコピーする側としては困るんですけどね(笑)ただ、マニアの楽しみとしては「そこ違うでしょうよ」とか「あの時そんな風に弾いてなかったよ」ってのが出てきちゃうという。特にピンククラウド時代のはそういうとこありますね。話を戻すと、ライヴで見るにあたり、客席のどこに立つかとかどこ見るかとかってなっちゃったんですね。最近気づいた(笑)んだけど、前の方で見るという人はCharさんの顔見るというか、コミュニケーションするために前に行くんですよね。僕はそんなことほぼまったく思ってませんでした(苦笑)。この25年くらい左手10年右手10年姿勢5年みたいな感じで見てきた(笑)。ようやくこの数年コミュニケーションに関心が行くという…もうなんかロボット作ってる研究所みたいな感覚ですね(意味不明)。TRADROCKは途中からもういいよ的なこと言う人が多かったけど、僕はCharさんがあれやってくれるのは本当にありがたかった。もう「見て盗め」って言ってくれてる師匠みたいな感じというか、どうしてみんなそこ見ないのかな的な、そんな手の内見せてくれる師匠なんてそうそういないのにって思ってましたが。まあそういうのって僕が異常なんでしょうね。

Charさんのアクションともとれる動きにしたって一見アクションですけど、非常に理にかなった動きが多いんですよね。だからCharさんは運動する人だから、とか、脇締めて、とかいろいろ言ってきたんですけど、だれかがこれ読んでCharさんに言ってくれたんですかね?なんかの時にCharさんも言ってましたね。もう、「技」というか「道」の域に達してるんじゃないかと思いますけどね^^弓道とかやる人はこの感じ絶対にわかると思います。

 

久しぶりの福岡。

福岡はZICCAになって以来初めてではないでしょうか?違うかな?TRADROCKシリーズ以来九州は熊本中心で来ましたからね。もうずいぶん久しぶりの福岡公演。それも久々のホール。それこそ前述の市民会館以来くらいではないでしょうか。会場となった福岡国際会議場は、サンパレス、国際センター、マリンメッセと並んでいるホールで、この4つの中では一番若いホールです。

今回なんと運よく2列目とか取れてしまい。1月の大阪が5列目くらいだったのでさらに近くになったのは良かったんですが。大阪のことがふと頭をよぎる。ライヴハウスだとどこまで前に行ってもいいんですけど、ホールだといる場所で犠牲になる部分があるんです。今回なんと2列目ながらど真ん中だったんですよね。Charさんの音はダイレクトにまっすぐ飛んでくるんだけど、ヴォーカルはサイドのPAから降ってくる感じ。まあいいか。

年末メンバー VS ROCK+メンバー。

今回はロバートブリル&佐藤準ではなく古田たかし&Kyonだというのはあらかじめ聞いていて、一番の興味はどんなふうに違って聞こえるんだろうかということでした。前回のエントリでロバートのドラムがかなり独特だったということを書いたんですけど、まあ、毎回Charさんの音はドラムでずいぶん違うと思っています。ここ数年はずっとしーたかさんなわけですけど、しーたかさんはやっぱり歌を支えるドラムという印象が強い。ポンタさんとはまた違いますけどね、歌もののバックとしてのタイトさはそれは原田真二や奥田民生や佐野元春で思ってきたことです。ロバートのドラムはどっちかというとジョニーさんに近いというかドラムそのものが歌っちゃう感じがする。ドラムそのものが歌うっていうのは要するに揺れているわけで、これは、だからこそ阿吽の呼吸がとれていないと、ばらばらになる恐れがある。アマチュアでよくあるやつですけどあれはドラムが歌ってるわけではないですよね(以下自粛)。そこはプロならでは。だからこその緊張感というかバンド感という感じで、はまった時の全員がどこまでも広がって行く感じがやっぱたまらないというところでしょうか。

安定のしーたかサウンド。

これに対してぼくがしーたかさんに対して思っているのは「安心して歌える/弾ける」感じで支えていると思えるところです。歌がある時にそれを楽器ととらえるか歌ととらえるかでやっぱり演奏のニュアンスは変わると思う。しーたかさんもロバートも二人とも歌うけどドラムの感じは違う。しーたかさんのドラムは遊ばない。だから聴いていて歌やギターソロに集中できるんです。TRADROCKとROCK+を除いてはオリジナルのドラマーのフレーズの聞かせどころを忠実に再現している。ロバートのSmokyのフレーズやらジムのフレーズやらの「聞こえてくるところ」は絶対に逃さない感じ。ロバートはそこけっこうラフというかそんなに意識していない。アーティキュレーションの違いというべきか。キックで取っていく感じとハットで取っていく感じ?このへんは聴く方の好みでしょうね。

この日も演奏を聴いていて、特に前半のROCK+収録曲を中心としたセットでは「やっぱりしーたかさんは安心して聴けるなあ」という感想を持ちました。隣にいた方ともそんな話をしたんですけどね。

一方準さんとKyonさんのアプローチはもうまったく狙いが違うというか、鍵盤弾きの人ってそういうものなんでしょうね。要するに、必要な?というかあるべきフレーズ以外は自由。アイデンティティが確立してる(笑)というか誰かに寄せて行こうという感じはまったく受けません。それは小島さんの時もそう思ってましたけどね。まあ準さんは自分で編み出したフレーズがあるからそこには忠実だったと思うけど、それにこだわってる感じはしなかった。ただ、Charさんの要求に対して準さんの方が繊細に対応しているというか、Charさんが準さんにはわがまま言うというか(笑)。逆にKyonさんには自由に弾かせてるのかなって思ったり。

で、この違うメンバーに対して両方にまたがる澤田さん。やっぱりドラムが違うと感じは変わりますね。今回はベースも違って。サンバーストのプレベは初めて見た気がしたけどな。ちっちゃいハコで見るときはベースの音を体感できるけど、ホールだとどうしてもPAを通して音を聴いている感じになりますね。そういう意味ではホールでは真ん中より後ろの方がバランスよく聞こえることになりますね。悩ましい(笑)

ギター。

今ツアー前半は年末セット?というか、いわゆるSLKZII-MG210通称気絶ムス。を中心としたハイワットまでの初期再現セット。ただ、今のエフェクター群とあのフロントハムのムスタングとはいまいち相性が良くないと個人的に思っています。あのNHKロックフェスティバルの映像がYoutube上で見れますけど、あの時の音はいいじゃないですか。あれはエフェクターあまりつないでないからだと思うんですよね。もともとムスタングのパワー不足を解消するためと思われるハム搭載、歪みが少ないゆえのマクソンパワーブースター、そしてムスタングのレンジの狭さを広げるためのローランドJC、ハイワットはとにかく音がまっすぐですからね。ロックフェスティバルの時は手元しぼるとチャカチャカ、アップで歪みまで行くセッティングにしてますからおそらくパワーブースターだと思うんですけど、あれだけであそこまでムスタング弾けるのはCharさんくらいですよね。話を戻すと、HIZMAXで思いっきりドライブさせてる感が強かった(印象としては首絞めて無理やり叫ばせてる感じ:笑)というか、そうすると落差が結構ある感じだったんですね。JCとCE-1と二重にコーラスもかかってるし、ドライ音、コーラス音、ドライブ音、よく言えばこれが分離した感じ。マニア的にはエフェクターのレベルを聞き取りやすいという(笑)。悪く言うと混ざらない感じ。なにが決定的に違うかと言って、僕の感想としては「下の太さ」。今ツアーはCharさんムスタングをベースで音作ってると思うんですけど、ハイワットでは下がブリブリ言わない。そこが大きく違っていたと思います。

後半のセッティングではマッチレススーパーチーフでしたが、スティッカーを貼っていないヘッドだったのでサブだったのかな?まずそれがひとつ。そしてストラトがたくさん使用されたこと。カスタムショップの「みんなのサインストラト」からスタートでしたが、冒頭のMoving Againからしてもうすでにブリブリ。わりかし静かめなリフからスタートしてますけどもう6弦の太さたるや。あれをボリューム絞って、さらに右手の強弱でやってるんですよね。ストラトとムスタングのレンジの違いというか、特に低域の感じはここまでかというくらいでした。まあそうは言いながらムスタングでもそういう傾向はありましたけどね(笑)今回はFreeSpirits&Pinkloudの新人組が頑張っていました。おそらくHIZMAXもドライブを弱めてると思うんですが、まあなんなら踏まないままという部分もあり。むしろコーラスで広げてボリューム感をいじる、とかね。顕著に感じたのはマッチレスの抜けの良さ。そして耳の位置がどこかで聞こえる感じがずいぶん違うなあということ。今回真ん中の2列目だったので座ってると耳より高い位置にキャビが来る。で、立つとまた聞こえる音がもう別のアンプもう一個あるのかと思うくらい違う。あの下の太さはやっぱり特筆すべき特長ですね。いわゆるシミュレータを使ってもマッチレスっぽくならないのはあのキャビの感じを知らないと再現できないからだと思う。あそこまでシミュレートしてるものがあればいいですけどね。ただ扱いにくいでしょうけど(笑)。特にハイワットでの音を聴いた後だけにマッチレスが今の音には欠かせない要素である気がしました。

今回演奏された曲として印象深いのは、久しぶりのAnother Face。パンダ以外で聞いたのは初めてでした。みんなのサインストラトはいい音だったなあ。Charさんメイプル指板でもなんでも本当に関係ないんですね。ストラトになるとカラリンという感じの音色になります。いわゆるシングルコイルストラトの音ではないと思う。P-90に近づけているというか。P-75くらいというか。まあこの音が好きでこれを真似したいと思ってるんですけどね。一方のP-90はというと今回はWondering Againが演奏されましたが、キンキンしない。実際にはギターは持ち替えているけどどれ弾いてもCharさんの音色になっているので、あのへんは微妙な感じですけどね(笑)あとはPinkloudで演奏された久々のStuckin’ my Brain。僕はこの曲大好きなので大喜び。しかし後期の2コード的に展開するのと違い、初期のレコード通りの演奏してましたね。Charizmaのパワー感と石やんのテレキャスのトレブリーな感じくらいかな。あとは大きく違う感じを受けない。強く弾くと歪むギリギリのところでカッティングする。柔らかい弦を柔らかいと思わせない感じ。何回見ても帰りの車では「うーんあそこは…」みたいな感じで考え考えしながらになるのです^^

あ、後半戦ではRock+がセットされていなかったこと。フェイザーのシュワシュワのスピードが変わっていたことも忘れずに。あとね、悪魔との契約満了はまたもや呪われていましたね(笑)。ともあれ、Charさんおつかれさまでした。個人的にはとても思い出深い40周年ツアーでした。地震も起こったしね。下半期も楽しみにしています!

 

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コメント

  1. じょん より:

    毎度素晴らしいレポありがとうございます。あの白ストラトは本当にいい音でしたね。探してみたけど日本にはなかなかないみたいですね。大阪の楽器屋さんに黒い中古がありました。
    白のスーパーチーフは去年軽井沢で突然音が出なくなったんですよ。もう修理は完了してるんですけどそれ以来使わなくなってグレーばっかりですね。
    しかし40周年ツアーは長かったですね。ファイナル観終わってホントお疲れ様でしたって感じです。

    • charley より:

      じょんさん
      恐縮です。ストラト探したんですね^^僕はやっぱりメイプル指板がどうにも苦手で…あと何年かしたら変わるのかなあ?
      マッチレスはそういう理由で変わってたんですね。ホールで聞くとまた顕著に違うなあと思いました。ちっちゃいハコだと近すぎて(デカすぎて)あまりよくわからない(笑)やっぱり今の音に合ってますね。逆にハイワットを使ったドンピシャな音も聴いてみたい気はしますけどね。僕らがマッチレスやらストラトやらの音に慣れすぎてるのかもしれませんけど。
      ツアー後半はガラガラがちょい心配でしたね。Am(C)のキーで歌える61歳。のど大事にしてほしいです。Navy Blueはたいへんですもんね^^

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