#9 Light, Extra Light, or …?

今回は弦の話。

ギターを弾き始めた時に、「弾きたいもの」はわかっていますが、何をどこから始めてよいやら。そんな時にお世話になったのが「教則本」。ギターを買った際に、ピッチパイプと一緒に買ったんだけど、そもそも音楽が得意で始めていないので、そんな本持っていてもまあ当初はどうしようもなく。たしか「10時間ギター独習」とかいうタイトルだった気がしますが、何時間たっても入口さえわからない(苦笑)

そのうち、「音楽雑誌」というものの存在にたどり着くんですね。今ではGBという名前になっている・・・あ、いや、今まだあるんでしょうか?わからないですけど…と思ってググってみたら、2003年に無くなったんですね…そんなに昔に無くなってたのかあ…で、話を戻すと、当時はギターブックっていう名前だった音楽雑誌があったんです。CBSソニー出版の。これの増刊号にフォークギターってのとエレキギターってのがあってですね。当然?僕はアリス弾きたいんでフォークギターから入りましたけど、エレキギターの方にはCharさんが登場して、FUCKYOUムスタングでなんだっけな?Song in my heartを弾こう!みたいなコーナーをやっていました。

どっちを選んだかでその後の人生に大きく差が…(笑)

どっちを選んだかでその後の人生に大きく差が…(笑)

左に写っているのは福田郁次郎さんのお兄さん幾太郎さんです。

左に写っているのは福田郁次郎さんのお兄さん幾太郎さんです。

その雑誌で得た知識というのがかなりその後のギター人生(おおげさ)に影響していると思います。当時はとにかく情報がないし。テレビに出てくる人も時間も限られてるし。雑誌で見て楽器屋(でもあるレコード屋)さんに行き、少ない品ぞろえ(失礼…でも当時はどこもそれが普通だったんですよ)の中から、なけなしの小遣いはたいてあれこれ買うという。

ピックを買うでしょ。これも薄いのから分厚いの、おにぎりからホームベースまでひと通り買って。カポでしょ。ストラップでしょ。ひとつひとつ試して行って。で、ひと通りそろうと、今度は維持にかかる。もっともお金を費やすのが弦。当時は音楽雑誌に「月に一度は替えた方がいい」とか書いてあって。本当かと思って泣きながら(笑)替えていました。替えてる最中にうっかり切っちゃった日にはシャレにならない。「…」という感じでペグを握った手を呪う、みたいな。今の人は「バラ売りの弦」とか買うんですかね?デフレというか安価な弦がたくさんあるからそんな必要もないか。こういう気持ちわかる若い人は少ないんだろうなあ。

その弦のゲージの種類が、まあ僕はアコギでしたから「ライト」「ミディアム」「コンパウンド」っていう感じだったかな。僕らの頃はお店にへヴィ―ゲージはすでに置いてなかったです。今の人は逆にコンパウンドゲージなんて知らないんじゃないのかな?今はアコギにも「カスタムライト」だの「エクストラライト」だのありますからね。「ライト」が標準で、力の弱い人は「コンパウンド」みたいに言われていたと思います。ミディアムゲージは1回くらいしか張ったことない。ずーっとライトで通してきました。

大学時代に初めて友人のオベーションを触らせてもらった。そのテンション感の違いに驚きました。これはリード弾きやすいわあなんて思って。弦高も低いし。で、一瞬オベーションに憧れるんですけど、それより坂崎熱の方が勝ってしまった(笑)ヤマハのAPXが出てきてそっちへ。ていうかその頃Charさんがオベーション使っていることを知らなかったんですよね。当時持っていた音源はThe Best of CharとOira。どちらにもアコギは入っていますが、あれはヤマハの音。オベーションなんだあって知ったのは1989年の大阪駅ミッドナイトエクスプレスが最初。その後PITの映像で。

そのPITの映像で驚いたのがCharさんのギターの弾き方。それまで、あそこまで左手を映している映像を見たことがありませんでしたから。Charさん見に行くと見たいところはいっぱいあるしね(笑)。井出情児万歳!オープニングのAll Around Meで出てくるフレーズのそのビブラートぶり。当初ずいぶん真似しようと思って、出来なくて。思いついたのは「オベーション買わなきゃダメだな」←大まちがい(笑)そうこうしてるうちに1768Xというモデルが出た。これがCharさんのメインになって。「クラフツマン」シリーズとか書いてる本がありますけど、Charさんのは違います。初期ロットの限定バージョンの方なんです。200本だったかな。「クラフト」というシリーズ。Charさんのは実に綺麗だったけど、このモデルはトップがうねっている個体が多くて。あちこちに出かけて買おうとしたけど塗装の感じが違ってたり、まあ納得いくのがなかったんですね。まあそれでもしばらくして市場から消えた。で、次にセカンドロットが出るんです。これはクラフツマンという名前がつく前のモデル。中のシールのモデルコードが1768のままなんですね。で、その後サードロット(たぶん)以降にモデルコードがN768と変わる。これが「クラフツマンシリーズ」。まあ見た目的には同じに見えるから、どうでもいい人にはどうでもいい情報ですけどね。

そんなこんなで僕はセカンドロットを入手して練習に励んでおりました。が。まあこれは難しいものでした。とてもじゃないけどあんな風に弾けない(当たり前)。昔から「お前はチョーキングすんな」って言われるほど音程悪いって言われていたのに加えて、ライトゲージで速弾きなんて…江戸屋画報のクロスロード見てひっくり返って。ずいぶん経ってからCharさんが言ってる「ライトゲージ」は「エクストラライト」のことらしいという情報にたどり着くんです。まあそれにしてもCharさんとは言わないまでも、人並みに弾けるようになる(気がする)までずいぶんかかった気がしますね。

その頃使っていたのは「アダマス」弦。弦はおなじゲージであってもブランドによっていろいろテンションが違うんですよね。そのうちにCharさんもこれだっていうんで安心して使っていた気がします(^^)アコギに関してはいろいろ試しましたけど、最終的には音色の好みのような気がしますね。僕はモーリススタートだったんだけど、ヤマハのカスタム弦しか使わない(これが高いんだ)とか言う人もいたし、大人になってからはダダリオが手に入りやすくなってテンションもやわらかいんでしばらく使ってましたけど、これは伸びきっちゃうんですよね。ギターが壊れたのかと思って焦って楽器屋に行って弦替えたら治って大恥かいたこともあります。フォスファーブロンズだのブロンズだの言ってるうちにアコギブームが来てさらに細分化されて。今ではエリクサーをはじめとするコーティング弦もあるしね。かくいう僕も最近はアコギはエリクサーです。それもカスタムライト。エリクサーはコーティングしてるぶんだけ硬いのであえてひとつ細いゲージにしています。オベーションならエクストラライトですね。あとはブロンズ弦です。Charさんは今L-51はフォスファーのエクストラライトだと聞いた気がしますけど。僕はあのギラつきがダメというか、使ってるギターが倍音が強いのでフォスファーにするとうるさい。好みでしょうけどね。・・・しかしこうやって書いてて思うのは、オベーションもUSAが撤退してしまって。今は昔という感じですね。もっと残念なのはBAHOがもう見れないということですけれど。おそらく最後のBAHOになったマリさんの還暦記念ライヴは石やんが折りたたみギターVoyage-AirでCharさんはL-51でした。映像が残っていることが本当に奇跡的です。マリさんに感謝。


一方エレキは。こっちは弦の感じは音色で言うよりタッチかな?あまりよくわからないです。Charさんが09からのセット(09-42)だというのを聞いてからは基本それを使ってきました。ただしレスポールは10からのセットです。いちど09で半音下げにしてひどい目にあったことがあるので(苦笑)。Free Spiritムスタングが発売されたころのPlayer誌には09-46と書かれていて??と思いましたが。その後山野のサイトで発表されたスペックでは09-42のセッティングでした。

僕は大人になってからCharさんのコピーを始めたので、弦もあまりよくわかっていなくて、最初は楽器屋さんに「Charはアーニーボールのスーパースリンキーだよ」と聞いてそれからスタート。そのうち過去のインタビューで「ダルコファンキー」ってのを読んだけど、このブランドそのものをとうとう目にしたことがありませんでした。Charモデルの文献を探していて「フェンダーのブレットタイプ(ボールエンドのところ)」というのを読み。これも??と思っていましたが、デッドストックのCharモデルを発見した時に張られていた弦はまさにそのブレットボールエンドでした。1996年に出たリットーのCharムックでは「ヘイマーのUltimate Vintage」というやつが出ていて、一時探しては買い占めまくってひんしゅく買ってました。その後ロックンロールスリンキーだっけ?「クラシック」って書いてるやつ。あれだって聞いてそっちに。まあ異常な感じですよね(苦笑)。あやかりたい気が強すぎ(笑)。

下段真ん中にダルコファンキー弦が。

下段真ん中にダルコファンキー弦が。

ここ数年はSITだっていうんでそれを使っています。パワーグルーヴ。これはムスタングユーザーにはおススメ。何がってテンションが強いんです。エレキから、それもストラトから入っている人はムスタングのふにゃふにゃ感がいやで10張るって人が多いってよく聞きますけど、このパワーグルーヴは09でも結構硬めです。

唯一これはESPの最近のCharモデルとは相性悪いんです。まあ悪いというか最近のダイナミックビブラートのばねが昔より柔らかいのでこの弦を張るとばねが負けちゃう。最初壊したかと思って焦りました(苦笑)。まあ硬いばねに替えればいいだけのことですけどね。ESPの最近のやつに使う場合はその点ご注意を。もしかしたら個体差かもしれませんけどうちにあった最近の2本はそうでした。昔のESPはばね硬いのでノープロブレム。

SITの音はくっきりした感じがします。Charさんは「細い弦を使って細かいニュアンスを出す」というのがポイントらしく、そういうところはまさにビブラートとかに現れていると思います。恐ろしいのは細い弦を使うと、さらに弦高を下げるとべちゃべちゃな音になるんですけど、全然テンション感ばっちりな感じに聞こえるところなんですよね。どんだけ右手のコントロール上手いんだか。

上手い人は何使おうが関係ないと思うし、プロはエンド―スとかいろんなことがあるので、これもマニアだけの楽しみというかどうでもいいこだわりというところでしょうか(笑)



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